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令和の新常識。夏の髪の毛のパサつき、広がりは湿気のせいじゃない?夏に絶対必須なケア方法一選

令和の新常識。夏の髪の毛のパサつき、広がりは湿気のせいじゃない?夏に絶対必須なケア方法一選

はじめに

夏になると、「髪の毛がパサついて広がる」「湿気のせいで髪がまとまらない」といったお悩みを抱える方が増えます。多くの方が、このパサつきや広がりを湿気の影響だと思っていますが、実はそれだけではありません。夏に髪の毛がダメージを受ける大きな原因は、紫外線なのです。

このコラムでは、「夏の髪の毛ケア」にフォーカスし、紫外線が髪に与える影響とその対策、そして紫外線を浴びた髪のケア方法について詳しく解説します。今年の夏は、健康な髪で過ごせるよう、ぜひ参考にしてみてください。

2024年08月15日 更新

夏の髪の毛トラブルの原因は「紫外線」!

夏の髪の毛トラブルの原因は「紫外線」!

夏の髪の毛のダメージの主な原因はズバリ、紫外線です。

地表に届く紫外線にはUVAとUVBの2種類があり、どちらも髪にダメージを与えます。特に、UVAは髪の内部まで浸透し、乾燥やパサつきを引き起こします。UVBは髪の表面にダメージを与え、キューティクルを破壊してしまいます。

こうした紫外線の影響により、夏になると髪が乾燥してパサつきやすくなり、広がりもひどくなります。そのため、「夏の髪の毛ケア」では、紫外線対策が欠かせません。

紫外線が髪の毛に与える影響

紫外線が髪の毛に与える影響

髪の毛の多くはタンパク質でできています。そしてお肌も多くタンパク質を主成分として構成されています。

お肌に紫外線が当たると起こる代表的なものとして日焼けが起こります。日焼けは一度肌が赤く変色し、ひどい場合はかゆみや水疱などの肌トラブルを引き起こします。
その後72時間ほどで肌がメラニン色素を生成し、黒褐色の肌色に変化します。

黒髪はもともとメラニンが含まれた状態で髪の毛が伸びていきますので黒く変化することはありませんが、ここで注目して欲しいのは肌でいう赤くなる反応です。
この肌が赤くなるのは炎症反応です。炎症反応は体内の健康を守るための反応ですがそれとともに痛みやトラブルを引き起こしてしまいます。

この時肌で何が起こっているかというとUVAが当たったところでは皮膚の深くまで紫外線が届き、コラーゲンなどお肌の潤うを保つ成分が変質し乾燥しやすい状態に、UVBが当たったところは皮膚表面の方からDNA情報が破壊される重篤な被害が出ます。DNA情報が破壊された後にお肌は新しく細胞を作ろうと代謝を行いますが、突然変異を引き起こしやすい状態になるため、皮膚ガンなどのリスクが上がってしまいます。怖いですね。


先にも述べましたが髪の毛も肌と同じタンパク質が主成分です。潤いを保つためにコラーゲンも含まれていますので紫外線によりこのコラーゲンも破壊されます。すると髪の毛は潤いを保てなくなり、乾燥しやすい状態に変化してしまいます。また髪の毛の表面ではDNA情報を破壊するUVBがキューティクルを変質させ髪の毛の表面に穴を開けていきます。

このダブルパンチにより水分をしっかりと抱き込めず、表面の穴からは栄養成分などの毛髪の構成物質が流れ出やすいというとてもダメージの進行しやすい状態に変化していきます。怖いですね。


髪の毛がうねってしまうのは空気中の水分が髪の毛に入り込み、入り込んだところのキューティクルが開いた状態に近くなったり、毛髪自体も曲がりやすくなることで起こります。

なので引き金になってしまうのは湿気ですが、健康な髪の毛や適切にブローした髪の毛はキューティクルが閉まり、毛髪内の水分もしっかり抱きこまれているので広がりづらいです。



紫外線は季節によって紫外線量が変化しますが、多くの方は夏時期の7/8月あたりに強くなると思われがちですが、紫外線は5月頃から急激に増加していきます。

5月くらいの過ごしやすい気候でレジャーに出かけたりと外での活動時間が多くなり、6月頃の湿気が多い気候で少しづつ広がりが出始め、いよいよ7/8月頃に紫外線のダメージがピークに達した頃に広がりやパサつき、さらにはカラーしている人は栄養成分が抜け出るのとともにカラーの色落ちが加速し、夏特有の悩みとして美容師に相談する、というのがこの時期特有の悩みを抱える流れになっています。怖いですね。

紫外線が頭皮に与える影響

紫外線が頭皮に与える影響

また紫外線は頭皮にも大きく2つ悪影響を及ぼします。
一つ目は白髪が増えるということです。
髪の毛は毛母細胞という毛穴の奥にある髪の毛を作る細胞で作られます。それとセットで存在するのがメラノサイトと呼ばれるメラニン色素を生成する細胞があります。白髪はこのメラノサイトが何らかの理由で働かなくなることが原因でメラノサイトが生成されないまま髪の毛が成長し、白髪として毛根から生えていきます。

紫外線は先に述べたタンパク質を変質してしまう作用と、コラーゲンなどを破壊してしまう効果で肌環境が悪化し、血流が滞り、栄養成分が毛細血管まで行き届かずにメラノサイトの動きが鈍くなってしまい白髪が多くなってしまうということが起きてしまいます。



二つ目は肌が垂れ下がりシワや老化が進んでいきます。
肌の潤いが保てないと皮膚細胞は角化という弾性のない硬い皮膚細胞に変化します。こうなるとシワなどは深く刻まれ、小じわが目立ち始めます。
頭皮は頭の3分の2の皮膚細胞なので、頭皮に紫外線の悪影響が出てしまうと、お顔周りの皮膚にも影響を与えます。よくヘットスパをした後にお顔の血流が良くなり、肌色が良くなったり、肌が引き上がった印象を与えますが、それの逆バージョンみたいなものです。怖いですね。

紫外線を浴びた髪の毛のケア方法

紫外線を浴びた髪の毛のケア方法

ここまで紫外線の強さをお伝えしてきましたが、ここからは「夏の髪の毛ケア」の方法をお伝えします。多くの方が紫外線ケアをお肌中心にしていると思いますので、日焼けした髪の毛を健康な状態に戻すために。お肌と同じく、少しでも早いケアがダメージの進行を抑えますので参考にしてみてください。


1. 保湿シャンプー・トリートメントを使う


保湿成分が豊富なシャンプーやトリートメントを使って、乾燥した髪に潤いを与えましょう。アロエベラやヒアルロン酸などの保湿成分が含まれているものがおすすめです。また、頭皮は日焼けしている可能性が高いので優しくマッサージするように洗ってください。



2. ヘアオイルやセラムを使う


ヘアオイルやセラムを使って、髪に栄養を補給し、ツヤと柔らかさを取り戻します。特にアルガンオイルやココナッツオイルは保湿効果が高く、髪に自然なツヤを与えてくれます。こちらも頭皮用の美容液で頭皮環境を整えてあげると頭皮の日焼けケアになるので取り入れられる方はそちらの併用もオススメです。



3. 定期的にヘアマスクをする


週に1~2回、ヘアマスクを使って集中ケアを行いましょう。ヘアマスクには、髪に深く浸透する成分が多く含まれており、ダメージを受けた髪をしっかりと修復してくれます。



4. プロのサロンケアを受ける


専門的なケアが必要な場合は、美容院でのトリートメントを受けるのもおすすめです。我々美容師が目で見て、触って髪の毛に必要な栄養素を見定めてトリートメントを処方します。ここでも頭皮ケアをしたい場合はヘットスパがオススメです。頭皮環境の改善が見込め、血流が良くなります。

紫外線を防ぐためのヘアケア方法

紫外線を防ぐためのヘアケア方法

前項では紫外線を浴びてしまった髪の毛への「夏の髪の毛ケア」方法をお伝えしましたが、ここからは紫外線の影響を受けないための対策を説明していきたいと思います。

とにかく日陰

紫外線の多くは日陰になるような遮蔽物があるとその陰には届きづらく、紫外線を防ぐ一番の方法になります。
なのでできるだけ帽子や日傘など、日陰の中に身を潜め、日光の当たる場所には出ないように心がけましょう。




紫外線をカットしてくれるスプレーを使う

海やプールなどの日陰のない場所では、紫外線をカットしてくれるスプレーなどの髪用日焼け止めが効果的です。
髪の毛用の日焼け止めは軽いつけ心地なものが多いため、1日もつことが少ないため、こまめに重ねづけをすることで効果を高めます。

まとめ

まとめ

紫外線から髪と頭皮を守るためには、日常のちょっとした工夫とケアが大切です。帽子やスカーフ、UVカットスプレーなどを活用し、日焼けした髪と頭皮はしっかりと保湿ケアを行いましょう。また、バランスの良い食事や十分な睡眠も心がけて、美しい髪と健康な頭皮を保ちましょう。今年の夏も素敵な髪で過ごせるように、ぜひ実践してみてくださいね!

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