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【ヘアカラーの染める仕組みってどうなってるの?】

【ヘアカラーの染める仕組みってどうなってるの?】

こんにちは!スタイリストの山田です!いつも何気なく染めているヘアカラーですが、ヘアカラーが染まる仕組みって意外と知らない方が多いんじゃないんでしょうか?今回はヘアカラーが染まる仕組みから色落ちについて書いていこうと思います!

2024年09月01日 更新

髪の毛の構造とメラニンについて

髪の毛の構造とメラニンについて

まずはじめに髪の毛自体のことを知っていきましょう!
【髪の毛の構造】
まず一本の髪の毛は3つの層から成り立っています。1番外側をキューティクル、中間をコルテックス、中心部をメデュラといいます。
この中で一番聞き馴染みがあるのはキューティクルだと思います。キューティクルとは、髪の毛の10〜15%を占めていて、表面の保護膜のような組織で髪の内部を保護する役割をしています。
コルテックスとは、髪の毛の90%を占めていて、髪の内部を形作っている組織です。これによってコシ、髪色、ツヤ等を出しています。
メデュラは、髪の毛の占める割合が0〜3%ほどしかなく、潤いや弾力性を守っているといわれています。

【メラニン】
メラニンとは髪の毛の色を決める色素で、髪の毛の根本で作られています。なので、髪色はこのメラニンの種類と量によって決まり、メラニンが作られなくなると白髪になるのです。

カラー剤について

カラー剤について

美容室で使っているカラー剤のほとんどは永久染毛剤で、簡単に説明すると主に1剤(酸化染料やアルカリ剤)と2剤(過酸化水素水)が混合して作られ、髪の内部(コルテックス)までしっかり染まるようになっています!主に白髪染めに使われているグレイカラーとおしゃれ染めに使われているファッションカラーで分けられます!

カラーが染まる仕組み

カラーが染まる仕組み

そしたら今回の本題、ヘアカラーが染まる仕組みについて説明していきましょう!

①カラーのお薬は、塗るとまず1剤中のアルカリ剤がキューティクルを開きます。
②キューティクルが開くと髪の表面に隙間ができるので、そこにカラー剤が浸透していきます。
③浸透したカラー剤はまずはじめにメラニン色素を壊します。
④髪の毛の中に浸透したカラー剤は酸素と結びついて発色し、髪の毛の中でカラー剤と酸素が結びつくと発色しながら膨らんで大きくなっていきます。
膨らんだカラー剤はキューティクルの隙間から抜けづらくなり、ヘアカラーが完了します。

つまり、ヘアカラーは髪の毛の中で脱色と発色を同時に繰り返しているのです!

カラーと補色の関係

カラーと補色の関係

ヘアカラーには補色が意外と大事になっていきます。補色とはざっくり説明すると反対の色のことで、
・黄色の補色は紫
・赤色の補色は緑
・オレンジ色の補色は青
といったように、この補色を使うと髪の毛は無彩色(白、グレー、黒)に近くなり本来持っている色を打ち消してくれます!なので、いつも染めると赤みが出るという方はカラー剤に少しマット系のカラー剤を入れることで赤みを打ち消してくれますし、黄色っぽいのが気になるという方はカラー剤に少し紫系のカラー剤を入れてあげると希望通りのカラーにできるようになります!
また、補色を使うことで透明感のあるカラーもできるようになります!人気のアッシュ系カラーもアッシュ単品で染めてもアッシュになりませんが、元々赤みが強ければ緑系の色を足して、オレンジみが強ければ青系の色を足してあげることによって透明感のあるアッシュ系カラーになるのです!


色落ちについて

色落ちについて

ヘアカラーに色落ちがつきものです。
(1)なぜ色落ちするの?
まず、カラー剤は一定の期間で色落ちするように作られています。先程【③カラーな染まる仕組み】で説明したようにヘアカラーはメラニン色素を分解してそこにカラー剤を入れていきます。ヘアカラーが色落ちするのは、浸透したカラー剤が髪の毛の外に洗い流されてしまっているか、熱などによって壊されているいうことになります。
(2)色落ちの目安
色落ちの目安は大体1ヶ月といわれています。
色落ちの速度は
①何トーンの何系のカラーを入れたか
②普段の過ごし方(普段使っているシャンプー・アイロンを何度でどのくらいの頻度で使っているかなど)
③髪の毛のダメージ具合
にやって左右されます。
染めて一ヶ月後の茶髪はいわゆる『抜けきった色 』になります。
(3)色持ちがいい明るさ
色持ちを重視したいなら断然暗めカラーがいいです!カラー剤は暗ければ暗いほど染料が多く入っているので、髪の毛に入る染料の量も多いので色持ちがよくなります。逆に明るいカラーだと髪の毛に入る染料がそもそも少ないのですぐ抜けてしまうのです。
(4)抜けやすい色と抜けにくい色
抜けやすい色はアッシュ系、マット系、赤、ピンク系の色味が強く出るカラーで、抜けにくい色はブラウン系、ベージュ系、バイオレット系の日本人の髪色に定着しやすい色は色落ちしにくいです!バイオレット系は髪の毛の黄ばみを目立たなくしてくれるカラーなので黄色っぽくなるのが嫌な方は一度試してみてはいかがでしょうか!

まとめ

まとめ

ヘアカラーが染まる仕組みって単純なようで意外と複雑なんです!
もともとの髪質や髪色、補色や入れるカラーのトーンが高いか低いかによって色の出方が変わってくるので、いろんなヘアカラーを楽しみましょう(*^-^*)

このコラムのライター

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